きとんとした戒名

わたしは兼業かつ社会活動の一環として「供養名としての戒名」の普及に努めております。
お助け戒名ドットコム

そこでよく質問されるのが、「やっぱり、きちんとした戒名をつけた方がいいですか?」ということです。

一言で言えば、「はい、その通りでござます。きちんとした戒名をつけるべきです」という答えになります。

でも、これって、つまり「きちんとした」って、どういう意味でおっしゃっているのか、それを考えると簡単に答えるのは難しいんですよねf^_^;

まず、みなさんが「きちんとした戒名」をどのように定義されているかがわからないので、そこでつまづきます。

どうなんですかね?

そもそも戒名とは…という物言いがまかり通っているということは、本当の戒名、つまり、きちんとした戒名と、現実にまかり通っている戒名が、乖離しているからだと推測されます。

「戒名」とは

ということで、みなさんの「きちんとした戒名」がわからないので、まず初めにわたしが思う「きちんとした戒名」をご説明し、それをつけるのがベストです、とお答えしております。
ですから、何もお坊さんの営業妨害をしているわけではありませんからね(;^_^A


わたしの思う きちんとした戒名 とは

1 生前につけられる
2 仏弟子の証しとしてつけられる
3 戒名料といった、戒名命名に対する金銭的対価はない

この3点が揃っているいるのが、「きちんとした戒名」だと考えています。

わかりやすくまとめると、「生前に仏弟子の証しとして授けられ、それに対して戒名料といった料金は発生していないもの」といった具合になります。
戒名料はないですが、この際に任意で「お布施」をするのは、まったく問題ないどころか、それが本来のあるべき姿です。

戒名の相談において、上記の3点が当てはまる「きちんとした戒名」は、いったいどれだけあるでしょうか?
そもそも、1の時点でアウトですよね…。


ということで、「きちんとした戒名」を「きちんとしたお坊さんにつけられる戒名」と読み替えてみたいと思います。
そうしますと、これは、まぁ、ベターな選択となりますね。

1の生前につけられるは、難しいとしても、2と3ならば、探せば何とかクリアできると思います。
あるサイトで、こんなことを言っているものがあります。

「故人に戒名をつけなくても、本人にも遺された遺族にも決して悪いことなど起こりません。
そういう不幸なことが起こるというのは、人の恐怖心を煽って、お金を取ろうという常套手段です。

覚えておいてください。証明できないことで恐怖を煽るのが宗教を利用したお金儲けの仕組みです。

占いにも同じような手口を使う者がいます。

「あなたの先祖が成仏できないで迷っている」などと証明のできないことを言い、遺族の心を迷わせて、それをお祓いするために高額なお金を搾取します。」


など、至極まっとうなことを声を大にしておっしゃていいます。ただ、言っていることが正論だけに、こちらから見ると、非常に痛々しく見えてしまいます…。

だって、お宅様は、本来お布施であるはずのものを、「戒名料」として堂々ともらっているではありませんか?!

それはもう、お宅様が指摘された「占い」のやり方と五十歩百歩ですよ。
仏教の看板を掲げているだけ、余計に性質が悪いかもしれません…。


上のサイトさんが例外ではなく、世の中には一見「きちんとした戒名」をつけてますよ、と思わせて、実はそうでないお寺さんがたくさんあります。

また、戒名料は無料でも、それを読経料などに上乗せして帳尻を合わせることもあるかと考えられます。
「きちんとした坊さんにつけてもらう戒名」というのも、実はとても難儀なことなのです。

0 件のコメント: